こんにちは、世界一周のほしけんです。
今回は自分が以前参加した海外治験について情報をまとめておきたいと思います。
本内容について自分は専門家ではありませんので、内容の理解に誤りがあることがあります。
海外治験とは
将来、「治療薬」となりえる開発中の新しい薬や欧米で認可得ている市販薬・後発医薬品を服用していただきます。
治験では以下のことが調査されます。薬が体内にどのように吸収し、体外に排出されるのにどのくらいかかるのか。
薬が食物やその他の薬とどのように作用するのか。
望ましくない副作用起こさずに投薬できる量はどのくらいなのか。治験用の薬を投薬した後は、分析のために採血します。そのほかにも血圧、体温、心拍数の測定をします。
よくある質問 – 治験参加について :: trials4japanese
治験というのは、引用にもあるように新しい薬や既存の薬(日本では未認可のものを含む)が、実際に投薬してどうなるのか実験するということ。
簡単に言えば、テストとなります。
日本人と欧米人というだけで身体に違いがありますから、反応なども異なるということでしょう。もちろん新しい薬はいうまでもありません。
以前どこかの本で読んだのですが、日本人は昔から生の海苔を食べてきました。その結果、本来消化できない海苔を消化できるようになった。
しかし、日本人以外の人間は海苔を消化することができません(ちなみに、焼き海苔は焼いているため、細胞膜が破壊され、日本人以外でも消化可能となります)
というような違いもあるというわけですから、薬によっては反応の違いが起こったり、必要量が異なることがあるのが納得いきます。
これを試験するのが治験ということです。
リッチモンド・ファーマコロジー
リッチモンド・ファーマコロジーは、UK(イギリス)のロンドンにある治験施設。
ロンドンの中でも、ロンドンブリッジという中心街に位置しています。
ここで治験が行われます。手続きから治験まで、日本人スタッフがいるので英語ができなくてもOKです。
リッチモンド・ファーマコロジーは、有償ボランティアの協力によって医学研究を行い、世界有数の製薬会社、及びバイオテクノロジー関連企業に代わって新薬開発の支援をしているイギリス最大の医薬品開発業務受託機関
リッチモンド・ファーマコロジー: 英国の医薬品開発業務受託機関(CRO) :: trials4japanese
ということなので、リッチモンド自体は薬を作っている企業ではなく、世界にある製薬会社から治験依頼を受け、治験を実施しているということ。
また、リッチモンドは治験対象を日本人としている最大級の施設ということ。
実際に海外治験に参加してみた。
数年前の話なので細かい部分は覚えていませんし、治験の内容的に機密保持のためお伝えすることはないです。また、治験内容によって異なることがあります。
海外治験までの流れ
- 治験者の登録をする。
- 参加できる治験に応募する。
- 治験参加が決定したら、渡航準備(航空券など)をする。
- ロンドンに渡航し、後日、事前検査へ。
- 施設に入所する。
- 投薬を受ける。
- 退所後、事後検診を受ける。
- 帰国する(協力費を受け取る)
という流れです。次に実際に参加した治験をもとに、細かく解説してきます。
治験内容と条件
施設が負担する費用
・日本からロンドンまでの往復航空券、自宅から空港までの交通費、治験施設への交通
・ロンドン到着~事前検診~入所(施設に入る)~ロンドン発のホテル費用(上限あり)
施設が負担しない費用
・食事や日用品などの生活費
・ホテル費用などの超過分
治験報酬
・事前検査×1、入所期間1週間程度。事後検診あり。
・日本出国から帰国まで、大体1か月程度。
・謝礼として20~30万程度。
実際に治験に参加した。
上の治験参加の流れに対応するようにしています。
①登録をする。
自分のツイッターなどにメッセージを送れば、登録してもらえるように手配をします。
登録すると、募集があるときにメールで内容が送られてきます。
ほしけん🇬🇪|世界一周中2023.3~(@freetravel_guy)さん / X (twitter.com)
②治験に応募する。
上述の通り、施設も企業なので面倒な人間は採用してくれません。また、治験条件に満たない(例えば性別、BMI数値が規定以上、飲酒、たばこなど)も参加できません。
採用されるコツとしては、面倒ではない。つまり、治験に協力的であるひとということ。
ここから考えるに、航空券も施設が手配することができますが、自分でできる人。ほかにもホテルの手配も自分でできる人。メールの返信が早い人。しっかりした文章で回答できるひと。
そういったひとが採用されやすいと考えられます。
自分は何回か応募して、1回参加可能ということになりました。
③渡航準備をする。
参加可能となれば、治験の内容の確認や航空券などの渡航準備をします。施設との連絡も日本語です。
航空券は〇~〇日にロンドンにつくように、、、みたいに期間を指定される感じです。
それにあった航空券をフライトスキャナーで検索し、一番安い、乗り換えの良いので施設に連絡しましょう(一応、航空券はこれでいいですか?っていう確認が必要だった)
自分の参加した治験は、ホテル代が一定額支給されるタイプだったので、それに収まるようにホステルで生活していました。
また、朝食込みのホテルを選ぶと食事代が浮きます。
④ロンドンに渡航し、後日、事前検査へ。
手配した航空券でロンドンへいき、入国。事前検査の日まで自由に過ごします。
ロンドンには無料の博物館が多数存在します。これをすべて回ったりするのもおもしろいですよ。
また、無料といえどかなりクオリティは高いです。
これは戦争博物館にあるエニグマ。エニグマとは、第二次世界大戦、ナチスが連絡するときに暗号化するときに使用されたもの。
これがなかなか複雑で解読できなかったんですね。
のちにイギリス生まれのアラン・チューリングという数学者がこのエニグマの解読に成功します。
ほかにも、ビートルズの横断歩道や標準時子午線があるグリニッジ天文台、ハリーポッターのロケ地(駅)など見どころがあります。
現在はわかりませんがバスの場合、乗り継ぎ時間が利用できます。この乗り継ぎ時間を利用して、ちょっと遠い買い物に行って帰ってくるというテクニックもあるんです。
自分は施設にちょっと来てほしいといわれたので、バスに乗っていき、すぐ終え、行きたかった別の町に行きました。
もちろん、施設に来てほしいという内容なので、施設に請求ができます。なのに、自分のやりたいこともこなせてしまうのがこの方法です。
事前検診は、身体状況の確認や採血、心電図、検尿などといったものを行います。ま、健康診断と考えてもらえればOKかなと。
事前検査で合格すると次の入所にステップを進めることができます。ま、治験も条件のいい生体から選びたいのでしょうがないですね。
⑤施設に入所する。
事前検査で合格すると、入所することになります。
基本的に日本人が1人常駐する感じなので、英語ができる必要はありません。スタッフは日本人だけでなく、さまざまな国のひとが働いていました。
入所後、事前検診と同じようなことを繰り返しました(基本採血と心電図)ここでもさらにいい生体を選抜したわけです。
簡単な印象を言えば
・wifiやゲームルーム完備
・トイレはスタッフにお願いする
・シャワーはあるが、洗濯は1週間くらいではない。
・ベッドが20台くらい(上の画像に各々別途にカーテンがある感じ)
・結構寒い(毛布など頼めばもらえる)
・入所に必要なもの(ボトルやTシャツetc)はもらえる、準備されている。
・自由に持ち込みは不可で、預けることになる(飲食や歯磨き粉など)
・食事は支給される
・採血が結構な頻度(約30min/回)で行われるときがある
という感じで進んだのですが、自分は献身の結果、他の人たちよりも悪い生体だったため、帰国を命じられました。
全体的に大学生っぽいのが多かったかな。でも、社会人っぽいひともいました(書くいう私も)
自分のように帰国もあれば、次のグループまで待つというパターンもあります(
実は次のグループまで待つことを提案されたのですが、採血が苦手で耐えられないと感じたのでお断りしました。
帰国したため、以後の詳細は不明です。
⑥投薬する。
自分は帰国を命じられたため、投薬されている人たちを横目に帰る準備をしました。
⑧帰国する。
自分の場合、もともと予定していた帰国日より早くなりました。
しかし、変更するにも、新しく手配するにも、もとの航空券よりも高額となっています(なぜなら直近の航空券手配である点と片道航空券だから)
そのため、施設と相談し、都合の合う内容にしてもらいました。もちろんすぐ帰ることも可能です(これを交渉のダシに使ってほしくないので伏せておきます)
こういった臨機応変さは、さすが海外企業だなと感じがしたなとだけ言っておきます。
治験の謝礼費
自分は治験に途中で退場となりましたが、ただ単にほかの人が条件がよく、ルールを守っていたのでそれまでの協力費は支給されることになります(ルールを破ったりすれば支給されません)
上でも書きましたが、
・自宅~ロンドンまでの交通費、ロンドンの交通費
・ホテル代
・入所期間分(イメージ的には1泊につき2~3万円)
を後日請求し、Wiseで受け取り、日本の銀行に振り込みました(リンクから登録すると、送金手数料が7,500円分無料になります!)
領収書の請求も複雑多岐になることから、メールで添付するのではなく、GoogleDriveに保管し共有するのが手っ取り早いと思います(入金後、共有解除でOK)
ちなみに、帰国の判断となってから1か月くらいで入金されました。
コストを抑えたロンドン生活
オススメスーパー
イギリスは日本と比べて物価が高いイメージですが、飲食(スーパー)に関しては日本と変わらないのでは?むしろ、安いのでは?と思えます。
安いスーパーとして、LidlやTesco,ADELといったものが挙げられます。
そして、よりコストを抑えるには値引き商品がオススメ。
店舗によって値引き商品が全然違うし、時間帯も違います(日本なら大体夜なのに、夕方前に安くなっていることもある)
なので、意外とスーパー巡りも楽しいのがロンドン。
そして、冷凍食品も安い傾向にあるのでオススメ。
無料で楽しめる観光スポット
テキトーに並べておきます。
最後のは映画ノッティングヒルの恋人の舞台で、実際に使われた扉があった気がする。
泊まったホテル
基本節約のため、というか支給額に収まるのがホステル暮らし(なお当時の情報)
フーテナニー ホステル(ロンドン)– 2023年 最新料金 (booking.com)
朝食込みだったので、かなり重宝した。また、中心街から離れているので比較的静かであった。
セント クリストファーズ ハマースミス(ロンドン)– 2023年 最新料金 (booking.com)
こちらは街の雰囲気が中東。朝食込みだったし、ハンバーガーも安かった。ALDIもあった。
パブローブ アット ザ グリーン マン パディントン(ロンドン)– 2023年 最新料金 (booking.com)
セーフステイ ロンドン ケンジントン ホランド パーク(ロンドン)– 2023年 最新料金 (booking.com)
どこも悪いって印象はなかった。
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